失敗の恐怖心を取り除くには、どうすればいいのでしょうか。
最も単純かつ効果的な方法があります。
それは「慣れること」です。
失敗に対する恐怖心は、慣れによって克服するのが最も現実的な方法です。
つまり、何度も失敗を経験して、すっかり慣れてしまえばいいのです。
人間は、慣れる生き物です。
最初は未熟で下手であっても、何回も繰り返し経験していくうちに、だんだん慣れて上手になります。
最初は緊張してあたふたしていても、慣れていくにつれて、落ち着いて対処できるようになります。
何度も失敗を経験することは、メンタルが鍛えられ、精神的にも強くなるメリットがあります。
失敗の場数を増やしましょう。
慣れを味方につけましょう。
失敗に対する恐怖心を取り除きたければ、失敗の数を増やしておくことです。
後から失敗するくらいなら、早めに失敗しておくほうがいい。
早めの失敗なら、ダメージが小さくて済みます。
失敗を繰り返していくうちに、嫌でもだんだん慣れてきます。
初回は本当につらくて苦しいですが、後になればなるほど楽になります。
泣いたり落ち込んだりすることがなくなります。
「また失敗だね。いつものことだね」と、けろっとした表情で受け流せるようになります。
最終的には、動揺すら感じることがなくなります。
ほかの人から「失敗していますよ」と言われて、初めて気づくくらいになります。
失敗を怖がらない人がいれば、その人の過去に注目してください。
過去に大量の失敗を経験しているはずです。
過去に大量の失敗を経験したから慣れが生まれ、メンタルも強くなり、失敗を怖がらなくなりました。
最初から失敗が平気というわけではなく、場数によって克服したにすぎません。
矛盾した話ですが、失敗した経験も、成功体験の1つとしてカウントできます。
失敗によって表向きの結果は出せなくても、別の角度から見ると「失敗の慣れを作ることができた」という結果を出せています。
失敗しても、慣れを作ることができたわけですから、成功体験の1つといえます。
だから、堂々と失敗をしに行ってください。
失敗、失敗、また失敗。
何回失敗すれば慣れるのかは種類や度合いによりますが、少なくとも失敗の数が増えるにつれて慣れていくのは間違いありません。
飽きるほど失敗の数をこなせば、もはや失敗を恥とも恐怖とも何とも思わなくなります。
失敗しても、にこにこ笑いながら「またやっちゃったよ」と話せるようになるのです。