初対面では、話しすぎに注意しましょう。
もちろん普通に話すならいいのです。
挨拶や自己紹介をしたり雑談を楽しんだりするくらいなら、何の問題もありません。
むしろ初対面で好印象を与えるためには大切なことでしょう。
自分の素性を明かすことで、相手にあなたのことが伝わります。
出身地の話、家族の話、性格の話、趣味の話、仕事の話。
たくさん話をすれば、自分のことがよく伝わり、好感を持ってもらえるだろうと思う。
しかし、初対面でたくさん話すのはよくても、話してばかりではよくありません。
初対面で好印象を与えたい気持ちが強いと、話しすぎる傾向があります。
「自分をよく知ってもらいたい」と思えば、口数も増えるでしょう。
「たくさん話をして相手を楽しませたい」と思うと、早口になるでしょう。
自分だけがぺらぺら話していると、相手は聞いてばかりになる。
これでは一方的なコミュニケーションです。
相手に聞かれて話すならまだいいですが、聞かれてもいないのに、延々とぺらぺら話し続けるのはよくありません。
会話はキャッチボールが基本です。
自分ばかり話していると、コミュニケーションが偏り、お互いの理解もアンバランスになります。
話している自分は爽快かもしれませんが、相手は延々と続く話に圧倒され、ストレスを感じるでしょう。
自分の話ばかりで、相手の話を聞くのがおろそかになります。
一方的な話し方は、不快感を与える原因になるでしょう。
さて、話すことと聞くことをバランスよく心がけるのも悪くありませんが、ここに工夫の余地があります。
初対面で好印象を与えたいなら、聞くことに重点を置くのが得策です。
もちろん自分の話もしますが、それ以上に聞くことを重視しましょう。
話すことと聞くことの割合としては「3対7」もしくは「2対8」がいいでしょう。
相手にたくさん話をしてもらい、しっかり聞くようにします。
相手の話を折らず、最後までじっくり聞くようにしましょう。
自分の話は控えめにして、とことん聞くようにするとスマートです。
しっかり話を聞くことで、相手は「理解されている」と感じ、心のガードが取り払われます。
相手の話をたくさん聞くと、相手は満足してくれ、あなたに好感を持つでしょう。
「話をして心地よかった」
「とても楽しい時間だった」
「また会って話がしたい」
そう思ってくれるに違いありません。
しっかり話を聞くことで、相手を喜ばせることができ、好印象につながります。