ときどき頑固な人を見かけます。
人のアドバイスを無視する。
自分の考え方にこだわろうとする。
周りの意見を拒んで、自分の殻に閉じこもる。
もちろん自分にとって大切な価値観なら、しっかり守りたいと思うのは普通のこと。
価値観を尊重することは、生き方を尊重することでもあります。
価値観を大事にするから、人生の喜びも楽しみも深まります。
プライドがあるなら、こだわりたいと思うのも当然です。
プライドは自信でもあります。
ビジネスでもプライベートでも、心の支えとなっているプライドなら、簡単には譲れないでしょう。
時には自分を大きく見せたくて、見栄や虚勢を張ることもあるはずです。
しかし、価値観やプライドを大切にするのはよくても、大切にしすぎた結果、頑固になってはいけない。
頑固になったままでは、爽やかな人にはなれません。
あなたが、頑固な人を爽やかと思わないように、あなたも頑固になっていると、爽やかな人になれません。
いくら清潔感があり、どれだけ笑顔がすてきであっても、頑固では台無しなのです。
爽やかな人になりたいなら、素直を心がけましょう。
見栄や虚勢を張らず、嘘や言い訳もしません。
できるだけ自然体で振る舞いましょう。
人の言うことに逆らわず、前向きに受け入れます。
もちろん無条件に相手の言葉をすべて受け入れるのではなく、できるだけ従順に受け入れるということです。
素直を心がけると、心が柔らかくなります。
相手の言葉を、きちんと受け入れられる人は好印象です。
素直を表現するには、当たり前を心がけるだけです。
たとえば、人から親切を受けたら、素直に「ありがとう」とお礼を伝えます。
人に迷惑をかけてしまったときは、素直に「ごめんなさい」と謝ります。
プレゼントをもらったときは、素直に「嬉しい」と喜びと感動を表現します。
楽しいことがあれば「楽しい」と言い、面白いことがあれば「面白い」と言うだけです。
難しい知識も技術も必要ないので、今すぐ心がけることができます。
大切にしている価値観やプライドがあったとしても、頑固にならず、妥協や譲歩の余裕を持ちたい。
臨機応変に対応できる価値観やプライドこそ、本当に素晴らしい心です。
いきなり素直になるのが難しければ、少しずつ素直になっていくのもいいでしょう。
たとえば、最初は感謝の言葉から始めて、慣れてくれば、次に謝罪の言葉を心がけます。
ゆっくり進めていけば、無理なくステップアップができるでしょう。
素直な心を持った人こそ、爽やかな人なのです。