同棲を始めると、2人の間に多くのずれが目立つことがあります。
別々に暮らしていたころは気づかなくても、一緒に暮らし始めると、何らかのずれを見つけるのが普通です。
価値観のずれ。
生活習慣のずれ。
生活リズムのずれ。
同棲で多くのずれが目立つと、摩擦が生じます。
どちらか一方が相手に合わせなければいけないため、ストレスを感じます。
多くのずれが目立てば、2人の相性まで悪く感じてしまうでしょう。
「本当にこの人と結婚していいのだろうか」という疑いに変わるかもしれません。
しかし、生まれも育ちも性格も違う2人ですから、多少のずれがあるのは普通です。
最初から1つもずれがないのを期待するのは、難しい現実です。
ここで少し考え方を変えてください。
小さなずれは、一致と見なしましょう。
少々ずれていても気にしません。
近かったり似ていたりするなら「同じ」と見なします。
許容範囲を広げれば、一致しているところがたくさん見つかるでしょう。
いらいらすることが減って、心が穏やかになります。
たとえば、お互いの起床時間が30分ほどずれていたとします。
自分は7時に起き、相手は7時半に起きる。
この程度のずれなら、起きる時間がばらばらではなく、一致と見なしましょう。
「起きる時間が同じだね」と思えば、2人の相性も受け止め方が変わり、生活が快適に感じられるでしょう。
食の好みについて、1人がステーキが好きで、もう1人が焼き肉だとしましょう。
好みは少しずれていますが「肉料理が好き」という点は共通です。
「お互い一緒だね」と考えることができるでしょう。
考え方が、少しずれている程度も、同じと見なす。
金銭感覚が、少しずれている程度も、同じと見なす。
小さなずれを一致と見なせば、お互いの共通点に気づきやすくなります。
同棲を快適にするなら、許容範囲は、狭くするより広くしておくのがベターです。
少し考え方を変えるだけですが、共通認識には大きな変化が生まれるでしょう。
お互いに一致していると考えることができれば、気持ちが楽になります。