身長を伸ばすためには、運動が大切です。
運動によって骨の内部に刺激が伝わると、骨芽細胞を活性化させ、骨の成長を促せます。
家にこもってゲームやインターネットばかりでは、運動不足になり、身長は十分伸びません。
汗を流すくらい、しっかり体を動かすことが健康も発育も促します。
ただし、運動なら何でもよいわけではありません。
ほとんど効果がない運動や逆効果になる運動もあります。
たとえば、筋トレです。
たしかに筋トレも運動の一環ですが、骨より筋肉への刺激が中心なので、身長を伸ばす効果が低いとされています。
また重量挙げや長距離走に至っては、膝や関節への負担が大きすぎるため、むしろ骨の成長には悪影響です。
重量挙げや長距離走のメダリストに、身長の高い人がほとんどいないのも、そのためです。
身長を伸ばすためには「縦方向の運動」が適切です。
たとえば、バスケットボール・バレーボール・バレエ・ダンスなどです。
走ったり飛び跳ねたりする運動は、骨に適度な振動と圧力が伝わり、骨の成長や体の発育を促す作用があります。
縄跳びやドッジボールのような手軽な遊びも、骨に縦方向の刺激を与えるため、身長を伸ばす運動として効果的です。
しっかり運動して気持ちよく疲れると、夜はぐっすり眠れ、睡眠の質もよくなります。
睡眠の質がよくなると、成長ホルモンがますます分泌されやすくなる好循環を生むのです。
ただし、注意点があります。
身長を伸ばすには、運動が効果的である一方、やりすぎは逆効果です。
過度の運動によって膝や関節を痛めると、骨の成長が遅くなってしまいます。
膝や関節を痛めた場合、筋肉痛とは違って回復に時間がかかりやすいため、結果として運動量が減ることにもなります。
しっかり体を動かして運動をするのはいいですが、やりすぎない程度が大切です。