雑談が下手な人は、想像力を働かせて会話します。
話をするときも聞くときも、想像力を働かせながら雑談を楽しみます。
もちろん想像力を働かせるのはいいのですが、想像力だけではつまらない。
想像力で話すことは、事実・現実・常識に基づいた内容が大半です。
事実・現実・常識に基づいた想像もいいのですが、盛り上がる要素に欠けます。
真面目で行儀がよく、堅苦しかったり形式張ったりするところがあります。
「おなかの調子が悪い。何か食べ合わせが悪かったのかな」
「一生懸命働いてお金を貯めたら、海外旅行に行きたいな」
「冬は寒いから、朝起きるのが大変」
「あの人の不思議な能力は、どこで身につけたのだろうか」
「宝くじに当たればいいな」
これでも雑談として成立しますが、いまひとつ盛り上がる要素に欠けます。
雑談を盛り上げたいなら、もっと大胆かつ非常識に考えたい。
それが、妄想力です。
雑談が上手な人は、想像力ではなく、妄想力を働かせます。
妄想力とは、事実・現実・常識を無視して、あり得ないことを考える力です。
「想像力に、非常識・非日常を加えたもの」と考えるとわかりやすいでしょう。
雑談が盛り上がるのは、常識や固定観念にとらわれず、とっぴなことを考えて話すときです。
「おならの力で空を飛ぶ」
「海外旅行より宇宙旅行に行きたい」
「冬は寒いから、熊みたいに冬眠がしたい」
「きっとあの人は宇宙人だよ」
「もし宝くじが当たって10億が手に入ったら、何に使う?どうする?」
これでいいのです。
このくらいの大げさな妄想をしたほうが、話が盛り上がり、雑談らしくなります。
常識や固定観念にとらわれず、大胆な発想をするからこそ、驚きや笑いが生まれます。
あり得ないことを楽しく話せるのは、雑談ならではの面白さ。
雑談で大切なのは、想像力より妄想力です。