雑談が下手な人は、少しでも気になる点があれば、質問します。
たとえば「早朝の飛行機に乗ろうとしたら、急に体調が……」と話しかけているとき「何時の飛行機?」と質問する。
「今は海外旅行に行くのが安いよね。だから年末には……」と話しかけているとき「海外旅行は安くないよ」と否定する。
もちろんどうしても気になるなら、会話の途中で口出しをするのもいいでしょう。
気になることは質問する。
同意できないことには反論する。
それが話の成り行きを決める重要なポイントなら、質問も反論もいいのです。
ただし、頻繁になるのは要注意です。
気になるところでいちいち質問や反論をすると、そのたびに話が止まります。
話が進んでは止まり、また進んでは止まり、なかなか話が進みません。
スムーズに話をしたくても、ときどき割り込む一言のせいで、会話の中断が増える。
会話の調子を妨げやすくなるのです。
雑談が上手な人は、少々気になる点があっても、話を止めません。
早朝の飛行機の時間が気になっても、軽微な疑問なら質問を控え、話の進行を優先させます。
海外旅行が安いと思わなくても、小さなことなら否定せず、話の進行を優先させます。
雰囲気は、壊すのは簡単であっても、作るのが大変です。
疑問点の解消より会話の進行を優先させたほうが、話の進行はスムーズになります。
テンポとリズムが生まれ、雑談の調子がよくなるのです。