振る側と振られる側。
よりつらいのはどちらでしょうか。
もちろんカップルの状況によってさまざまであり、一概には言えません。
普通に考えると「振られる側のほうがつらい」と思われがちです。
愛している人から別れを告げられれば、大きなショックを受けて、ひどく取り乱すでしょう。
人によっては泣き崩れたり金切り声で叫んだりする人もいるでしょう。
心にも大きな傷を負うに違いありません。
しかし、世の中の多くの状況を見るかぎり、実際は振る側のほうがつらい状況に苦しむ場合が多いようです。
振る側は、楽に思えるようで、実際は大変です。
相手が傷つくとわかっていながら、言わなければいけません。
加害者ではありませんが、加害者であるような立場になる必要があります。
悪者ではありませんが、悪者であるような気持ちにならなければいけません。
今まで大事にしてきた絆・愛着・思い出を自分から壊すようで、良心が痛みます。
切り出し方を考えるのも大変です。
話し方もかなり気を遣います。
別れた後も、相手を悲しませた罪悪感に長く苦しむ可能性があります。
一方、振られる側もつらいですが、比較的、時間が解決しやすい傾向があります。
振られると、自分を否定されたような気持ちになりますが、親や友人まで失うわけではありません。
心に傷を負っても、振られる側は周りから慰められやすいため、立ち直りが早くなる傾向があります。
親しい仲間がいれば、落ち込んでも一時的な苦しみで済むでしょう。
こうした違いのため、振られる側より振る側のほうがつらい場合が多く見受けられるのです。