「別れ話で傷つくのは、振られる側だけ」
「別れを切り出す側は、傷つかない」
そう思いがちですが、誤解です。
別れ話は、切り出す側も傷ついています。
たしかに別れの場面だけ見れば、切り出される側だけ傷つくように思えるでしょう。
急に相手から「別れたい」と言われれば、大きなショックを受け、取り乱さずにはいられないはずです。
しかし実際は、別れを切り出す側も深い心の傷を負っています。
違うのは、傷つくタイミングです。
別れを切り出すからには、以前に相手からひどい仕打ちがあったのでしょう。
暴言を吐かれた。
嘘をつかれた。
騙された。
まったく愛情が注がれなくなった。
浮気をされた。
暴力を振るわれた。
恋人との付き合いで心身が傷つき、限界になったから別れを切り出します。
別れ話を切り出された側は、別れ話のときに傷つきますが、切り出す側は、別れ話の前に傷ついています。
傷つくタイミングが違うだけで、結局のところ、お互いが傷ついているのです。
どちらも大きな傷を負うことになるのが別れ話。
さらに相手を傷つけることをわかって、別れ話を切り出すことになります。
場合によっては、切り出す側のほうが深い傷を負うと言っても過言ではありません。
「別れ話を切り出す側は傷つかない」というのは、誤解です。
傷つくタイミングが違うだけで、別れ話は、お互いが傷つくのです。