相手の話に、細かく文句を言っている人がいます。
特に、頭のいい人が多いようです。
博識とはいえ「これは違う。あれは間違っている」という小言が多いと、話のテンポが悪くなります。
こんな人のことを「否定的なことばかり言う人」と呼びます。
人間関係では、なかなか仲のいい友人ができにくいタイプの人です。
それもそのはずで、相手の話に細かく否定的なことばかり言っているのでは、たとえ主張が正しいことでも、いずれ嫌われます。
大切なことは「否定」より「肯定」です。
私はいつも相手が話すことには、できるかぎりまるごと受け止め肯定するようにしています。
正しいか間違っているとかが問題なのではなく、相手がそう感じていることなら、それで正しいのです。
そこで間違っていると気づいても「そうなんだね」と肯定し受け止めることが大切です。
算数の問題には答えが1つしかありませんが、恋愛の問題には答えが無限に存在します。
人の数だけ、恋愛の形も存在しますから「これが絶対正しい」とは、言えるわけがないのです。
むしろそれぞれの話を広い心と深い理解力を持って「そうなんだね」と受け止めることが重要なのです。
恋愛力とは、包容力です。
恋愛における包容力は、相手の体を受け止める意味だけでなく、心まで受け止める意味です。
心の器の大きい人には、それだけ強さを感じるのです。