恋愛力とは、恋に敏感になり、上手に恋愛ができるための感性という意味です。
大きな愛を受け取るためのコツと言ってもいいでしょう。
そんな恋愛力を高めるためにまず大切なことは、たくさんの人と付き合うことではありません。
「好きな人と付き合いたいです。どうすればいいですか」
最近、こんなお手紙を、よくいただくようになりました。
答えるのが難しそうな質問に聞こえますが、簡単なことです。
恋愛力の正体とは、何かご存じですか。
心、気持ち、体。
いろいろな答えが返ってきそうですね。
これまでの恋愛経験から、気づいたことがあります。
正直さは、恋愛では大切なことであるということです。
たとえばデートの最中、もし相手に正直さがなくて嘘ばかり言う人なら、何が本当で冗談なのかよくわからなくなります。
うまくいかなくなってからが、本当の恋愛の始まりです。
うまくいかないときとは、もちろん「揉めること」が起こったときです。
ささいなすれ違いがトラブルを引き起こしたり、思うようにデートする時間がなく、相手と疎遠になってしまったりとさまざまです。
「どうやってお付き合いをすればいいのかわからない」
こんな悩みを持ったことがありませんか。
私もまだ付き合った経験のないころは「恋とは何なのか。お付き合いってどうすればいいのか」なんて、何もわかりませんでした。
愛のある恋愛に「必死さ」は不要です。
ときどき必死になって恋をして、恋をしなければ落ち着かずにいられない人がいます。
恋はしたい人だけがすればいいし、したくない人は無理やりする必要はありません。
計画的に恋愛をする人は、効率的に無駄を排除しています。
「必要のないことはしない。必要のない言葉は言わない。大切なときに大切なことをするだけ」になってしまっています。
しかし、計画的な恋愛は見た目はうまくいっているように思えますが、これは一番つまらない恋愛の形です。
恋愛において未成熟な部分があるということは、それだけ上手な恋愛ができるという可能性の大きさも秘めているということです。
「未成熟の部分=可能性の大きさ」です。
たとえば「私は恋愛がなかなかうまくできない。自分は恋愛が下手だ」という未成熟な部分を持った人がいるとします。
「恋がしたい!」と言っている人に限って、なかなか恋ができない人を見たことがありませんか。
一生懸命普段から恋を求めてそれなりに行動しているのに、よい出会いがない人です。
「恋がしたい」と叫ぶ人は、必死の様子があるため、恋が遠ざかります。
「今、好きな人が特にいるわけではない。でも、恋愛はしたい」という人がいます。
こんなときは、無理やり出会いに行く必要はありません。
無理やり出会いに行っても、勢いだけが目立ち、いい出会いができなくなります。
デートを1回だけで終わらせないコツは、デートの最中に次のデートの話をしておくことです。
私はいつもデートの最中に、次のデートの話をするようにしています。
たとえば、今から一緒にミュージカルに行こうとするときに、途中ですてきなレストランを見つけたとします。
恋愛の最中、多いのが悩み時間です。
「告白しようかな、どうしようかな」
「電話してみようかな、どうしようかな」
素晴らしく外見が整った人を目の前にしたとき、衝撃が走ると同時に、自分の気が小さくなった経験はありませんか。
心の中では「いいな。付き合いたいな。でもどうせ自分なんかとは付き合ってくれないだろうな」と弱気になってしまいがちです。
しかし、自分では手の届きそうにない人にこそ、思い切って挑戦してみるのです。
何もないところでは、面白いことも楽しいこともありません。
しかし、そんなとき何とかして面白く、楽しくさせていくことが、恋愛力のある人の実力を発揮する瞬間です。
何もないところから、面白さや楽しさを「見い出していく」という意味です。
自分の話ばかりだけではなく、たまには相手の興味に合わせ話をしていくことも大切なことです。
しかし、意外なことに、これがなかなかうまくできないカップルが多いのです。
自分のことをもっと好きになってもらおうとすると、うっかり自分の話ばかりしてしまいがちです。
2人きりでいるときこそ、プライベートな話で心を開くことが大切です。
プライベートはたくさんの人の前では話しにくいし、心の許せない人の前でも話しにくいです。
しかし、好きな人の前くらいは、思い切ってプライベートな話をしていくようにしましょう。
相手のことが好きだと、つい相手の過去を知りたくなり、根掘り葉掘りと聞いてしまいがちになります。
もっと相手のことを知りたくて今まで付き合った人の数やどんな人だったのかなど、いろいろ聞いてしまう気持ちもわかります。
私も以前付き合っていた彼女から、過去のことについて根掘り葉掘りと聞かれてしまったことがあります。
相手の話に、細かく文句を言っている人がいます。
特に、頭のいい人が多いようです。
博識とはいえ「これは違う。あれは間違っている」という小言が多いと、話のテンポが悪くなります。
答えは無限にあり、答えは1つもありません。
十人十色というように、人の数だけタイプも存在するということは、同じように人の数だけ恋愛の形も存在するということです。
「自分にはこういう恋愛しかできない、こんなタイプの人としか合わない」
始まりがあれば、必ず終わりがあります。
それはまた恋愛でも同じことが言えます。
初めての出会いのときから別れのときまで、時期の長さに関係なく失うことより得ることのほうが多いことに気づきます。
たくさんの失敗が、しっかりした大人へと叩き上げます。
恋愛における失敗で学んだことは、恋に限らず、すべての人間関係において共通する大切な知恵です。
たとえば「自分のことばかり考えず、相手のことも考えて行動する」という言葉は、よく耳にする言葉ですよね。
好きな人との会話の中に上手にささやきを入れると、いつもより親しくなった気がします。
ささやきには「秘密」とか「ここだけの話」というニュアンスが含まれているため、親しくなった気がしてくるのです。
好きな人へのアタックのときに話の中にささやきを上手に入れると、会話にリズムがついて仲良くなりやすくなります。
恋愛力のある人は、人一倍、お金の使い方が上手です。
お金を使うのが上手だから、モテるし、好きな人ともうまくいきます。
たとえば恋人の誕生日のために何かプレゼントを買おうとするとき、普通はそのプレゼントそのものにお金をかけます。
東京には「デートスポット」と言われる代表的な場所があります。
お台場、六本木ヒルズ、恵比寿ガーデンプレイスなどです。
美しい景色を楽しみやすく、ロマンチックな雰囲気を演出しやすい場所です。
デートの最中、私にとって欠かせないコースは「脱線」です。
計画していたのとは違った方向へデートが流れていくことで、思ったよりデートを楽しめます。
気になるレストランを発見したり、きれいな場所で長居したり、居酒屋で話が盛り上がりもう一軒はしごしたりと、さまざまです。
恋愛力のある人は、愛されるのを待つ人のことではありません。
自ら進んで愛しにいく人のことです。
自分から進んで愛しにいくから、恋愛力のある人と言われるのです。
恋愛では結果がどうであろうと、全力を出し切ることが大切です。
自分のできる範囲で、好きな人のためにたくさん愛していくことです。
ここで気をつけておきたいことがあります。
冬を迎えると、いつもより恋愛に対して敏感になったことはありませんか。
春や夏には1人でも十分やっていけたのに、冬になると彼氏や彼女のいない状態が、無性につらくなります。
体が寒くなった分、心が愛の温かみに対して敏感になったからです。
人間関係は、ゆっくりじわじわ仲良くなっていくものです。
突然仲良くなることもありますが、たいていの場合会う回数を重ね、コミュニケーションを重ねて、ゆっくり仲良くなります。
これは、恋愛でも同じです。