お店に入ると、接客係による営業トークが始まります。
お客さまの心をつかむため、巧みな営業トークでまくし立ててくるでしょう。
なかでも特に感情を揺さぶられる言葉があります。
「人気の商品ですよ」という一言です。
「そうか。人気の商品なのか。みんなが持っているなら、自分も持っていないと恥ずかしいな」
人間には、仲間外れにされたくない気持ちがあります。
人の集団心理や羞恥心を刺激して、持たないといけないような気持ちにさせるのです。
ここで「怪しいな。本当なのかな」と思えるかどうかです。
実際の販売数・実績・第三者によるランキングなどがあれば、別です。
実際に多くの商品が売れている客観的な証拠があれば、営業トークとはいえ、信用する価値はあるでしょう。
しかし、ただ「人気の商品ですよ」という営業トークだけなら、本気で信じるのは危険です。
証拠がありません。
その気になれば、誰でも言えてしまう。
うっかりこの手の営業トークに引っかかると、嘘を事実と思い込み、余計な商品を買わされることになるのです。
何かを買うときには、人気だから買うのではありません。
必要なものを買うのです。
営業トークに踊らされて、必要ないものまで買ってしまうと、後悔するだけです。
根拠もなく「人気の商品ですよ」と話しかけてくる人にも近づかないのが賢明です。
常に冷静を保ち、巧みな営業トークに踊らされないように注意が必要です。