印象とは往々にして、一瞬で決まるものです。
たとえば、入室です。
入室してからの動作やしぐさも大切ですが、それだけではありません。
入室の際、ドアを開けた瞬間で、すでに印象が関係しています。
思い出してください。
自分が面接で、ドアを開けるときの様子を。
ドアを開けたとき、うつむきながら入室していませんか。
足元に注意したいため、下を向きたくなる気持ちはわかります。
初めて入る部屋で、初対面の人と会いますから、不安な気持ちがあり、うつむいてしまう場合もあるでしょう。
しかし、面接官から見ると、やはりうつむいている姿勢は印象が悪いのです。
「元気がない」「消極的」「姿勢が悪い」「体調がすぐれない」など、ネガティブな印象を与えます。
ドアを開けるときに重要なのは、視線です。
ノックをして「どうぞ」と返事が返ってくれば「失礼します」と言って、ドアを開けます。
このとき、必ず前向きながらドアを開けましょう。
次に、部屋の中にいる面接官と、笑顔の状態で一度視線を合わせるのです。
「視線を合わせる」という一瞬の行為ですが、これができるだけで、印象がずいぶんよくなります。
「きちんと人の目を見ることができる」という社会性を表現でき、気持ちよく面接を始めることができるのです。