面接官との会話では「いい返事」にこだわりがちです。
「どんな発言をすれば、好印象なのか」
「どんな返事をすれば、評価を上げてもらえるか」
「どんな言い方をすれば、気に入ってもらえるか」
そんな気持ちに心当たりのある人も、多いのではないでしょうか。
もちろん面接の回答集が、無駄と言っているのではありません。
やはり印象の悪い言葉遣いや言い方は、避けるべきです。
一方、印象のいい言葉遣いや言い方を心がけることが大切です。
そのために、面接の回答集は、役立ちます。
しかし、回答集は、あくまで参考です。
参考として活用する分にはいいのですが、丸写しするかのように、そのまま語るのは避けたほうがいいでしょう。
いい答えばかりを意識していると、内容の薄い返事になりやすいからです。
定番で、ありきたりの答えでは、独自性がありません。
いい答えばかりでは、世間の表裏を知り尽くしている面接官の心を動かすのは、難しいでしょう。
借りてきた言葉とわかれば、いくら響きのいい答えでも、心に響かないのです。
面接では、会話の初心に返ることが大切です。
話すときには、自分独自のエピソードを軸にしましょう。
自分が見たり聞いたり感じたりしたことを、自分の言葉で語る姿勢が大切です。
時事問題を問われたときも、いい返事にとらわれるのではなく、自分が思ったことを正直に話せばいいのです。
なにより大切なのは、会話を楽しむ姿勢です。
面接官との会話を楽しむ姿勢になれば、笑顔も積極性も、自然と出てくるはずです。