化粧室で、鏡で自分の顔を間近でチェックしたとき、ふと気づくことがあります。
毛穴の汚れです。
「あっ! 毛穴が汚れている。どうしよう」
鏡を見ると、毛穴の汚れが気になります。
爪に垢がたまっているかのように、毛穴にも垢がたまっているように見え、清潔感が欠けているように見えます。
「このままではいけない!」
連日、毛穴の汚れ対策に奮闘するのです。
しかし、考えてみましょう。
もっと当たり前の事実を忘れています。
日常生活において、それほど顔を間近で見られる状況があるでしょうか。
友人同士を会話するときを思い出してみましょう。
友人と会って話をするとき、おそらく60センチ前後、離れているのではないでしょうか。
それだけ離れているなら、毛穴の汚れはあっても、小さくて見えません。
そもそも話をするときは目を見て話しますから、毛穴は見ません。
たとえ恋人とキスする瞬間だとしても、キスするときは、目をつぶります。
化粧室で自分の顔を入念にチェックしているから、毛穴の汚れが気になるだけです。
見ているのは自分だけ。
友人からの目線では、ほとんどわからないし見られないのが、現実です。
試しに、友人と話をするときの距離になるよう、鏡の前を離れて、自分の顔をよく見てみましょう。
「あれ。思ったより、毛穴が見えない」という当たり前の事実に気づくはずです。
毛穴の汚れが目立つ問題は、自分の考えすぎが引き起こしているだけです。
毛穴の黒ずみに関しては、さほど気にすることはありません。
にきびは病気であり、治す必要がありますが、毛穴の汚れは病気ではありません。
単なる、見た目だけの問題です。
「なんだ。自分だけが気にしているだけで、周りの人は気にしていなかったんだ」
毛穴を気にしすぎている自分を笑えばいいのです。
余分な悩みを、自分が作っているだけです。