食事をするときは「食べる」という表現を使います。
単に「食べる」という表現でもいいのですが、どこか横柄です。
上から目線です。
腹が減ったから食事をすると考えると、無味乾燥です。
それでもいいですが、不十分です。
「いただいている」という考えが大切です。
野菜を口にするとき「野菜から生命力をいただいている」と考えましょう。
野菜に備わった生命力が、あなたへ移動して、活力の源になっています。
肉を食べるときも、単に「食べる」と思うより「いただいている」と考えましょう。
肉に備わった生命力が、あなたへと移動して、活力の源になっています。
「いただく」と考え、物腰を低くしながら、食べるのです。
野菜や肉から、貴重な生命力をいただいています。
そう考えると、自然と「いただく」という表現が出てきませんか。
感謝の気持ちは、食生活を豊かにします。
味があるから「おいしい」と感じるのではありません。
本当のおいしさは、味ではないのです。
感謝であり、感動です。
生命力をいただくためには、誰かが命を落とさなければいけません。
植物が命を落とす代わりに、あなたの命につながります。
動物が命を落とす代わりに、あなたの命につながります。
ありがたいことです。
食事に備わる生命力に感謝しながら食べると、本当の意味で感動します。
炭水化物、タンパク質、ビタミンなどとは違います。
生命力です。
食事に備わった生命力をいただいていることがわかると、感謝に気持ちが湧き出てきます。
それが「おいしい」という意味です。
感謝の気持ちがあると、食事はもっともっと、おいしくなります。
心から、元気になるのです。
今、自分が生きているのは、命を落とした動植物のおかげだと、気づきます。
申し訳ない気持ちが出てくると同時に「この命を無駄にできないなあ」と思い、元気が出てくるのです。