ポタージュなど、スプーンを使ってスープを飲むとき、すくい方に決まりがあります。
手前から奥に向かってすくいます。
細かい決まりですが、もちろん大切な意味があります。
もし、奥から手前に向けてスプーンですくった場合、手前にスープをこぼしやすくなり、服やテーブルを汚しかねないからです。
スープを飲もうとするたびに、うつむく姿勢になります。
はた目から見て、かっこいいとは言えません。
そこで、スプーンは、手前から奥へとすくうのです。
すると目線が前に向き、自然と背筋が伸びやすくなります。
はた目から見てもかっこいいです。
同席者が正面にいれば、食事相手に顔を向けやすくなります。
汚れを防ぐだけでなく、外見面に関しても、考慮された飲み方なのです。
スープが少なくなったときは、皿の手前を少し持ち上げて傾けると、スープが隅に偏るため、すくいやすくなります。