執筆者:水口貴博

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

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テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。

テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。 | 洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

高級レストランでテイクアウト(料理の持ち帰り)をお願いすると、給仕から断られたことはありませんか。

「持ち帰りもできないのか。サービスが悪いな」と思ってしまいますね。

カジュアルレストランでは、比較的、テイクアウト(料理の持ち帰り)に寛容です。

「テイクアウト、お願いします」と一言言えば、すぐ対応してくれることでしょう。

それに比べ、高級レストランはテイクアウトに対応していないのが基本です。

サービスが悪いと不満を抱いてしまいます。

しかし、これは誤解です。

むしろサービスを重視しているからこそ、テイクアウトに対応していないのです。

なぜテイクアウトに対応していないのか。

それは「味と保存に関しての保証ができないから」です。

高級レストランほど、鮮度の高い食材を使っています。

できるだけおいしいものを食べてほしいからこそ、保存料や着色料などは一切使っていません。

あくまで新鮮なものにこだわっています。

自然、新鮮、命、そのものです。

しかし、逆に言えば、腐りやすいものです。

その状況で、もしテイクアウトをされるとどうでしょうか。

賞味期限や消費期限は、ないも同然です。

保存を前提にして作ったものではありませんから、テイクアウトをすると、すぐ腐ってしまいます。

本来の味が損なわれてしまい、場合によっては体調を崩す原因にもなります。

そうした点を考慮しているからこそ、テイクアウトに対応していません。

また対応しないようにしているのです。

サービスが悪いというのは誤解です。

むしろテイクアウトができないレストランほど、サービスのレベルが高い、と考えたほうがいいのです。

食材に対して、本気で魂を込めている証拠だからです。

洋食フルコースで心がけたいテーブルマナー(18)
  • 高級レストランでのテイクアウトは、控える。
カトラリーを使うときに注意したい、3つのNG。

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

  1. フルコース料理は、必要とされるテーブルマナーもフルコース。
  2. フルコースをオーダーする前に、気をつけておきたいこと。
  3. フランス料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  4. イタリア料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。
  5. なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。
  6. どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
    その理由とは。
  7. フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。
  8. コース料理は、同席者とランクを合わせてオーダーすること。
  9. スープで、音を立てないように飲む上手な方法。
  10. スープを飲むときのスプーンの正しい使い方。
  11. パンを食べながらスープを飲まない。
    パンを食べてからスープを飲まない。
  12. 左利きの人のナイフとフォークの適切な持ち方。
  13. エビの上手な食べ方。
  14. 魚料理の上手な食べ方。
  15. 熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べ始めよう。
  16. 同席者の話が長く、なかなか料理が食べ始められないときの対処法。
  17. 遅刻やキャンセルは、わかった時点で早めに連絡する。
  18. テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。
  19. カトラリーを使うときに注意したい、3つのNG。
  20. ブロシェット(串焼き料理)の上手な食べ方。
  21. 骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。
  22. エスカルゴの上手な食べ方。
  23. レモンと粉チーズを振りかけるときに心がけること。
  24. 牡蠣を上手に食べる、2つのステップ。
  25. 大きなパンに、直接かぶりつかない。
  26. コース料理でパンを食べるときに陥りやすい罠。
  27. なぜ、パンにパン皿がない場合があるのか。
  28. パンくずは、自分で掃除をしない。
  29. ガス入りの水のメリットとデメリット。
  30. カップ型スープにも、食事休めのサインがある。

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