海外旅行中、現地の人から「あなたの宗教は何ですか」と尋ねられることがあります。
特に、寺院に観光した際は、聞かれる場合があります。
寺院という信仰深い場所であるだけに、観光客が持つ信仰にも興味を持つ人が多いのです。
日本人は、宗教に対してマイナスのイメージを持っている人が多いです。
そのため、つい「宗教はありません」と言って、無神論者として表現する場合があります。
しかし、これは言ってはいけません。
禁句の1つです。
答えた瞬間、相手は急に真顔になります。
「なぜだ」と問い詰めてきたり、眉間にしわを寄せながら「神を信じないでよく生きてこられたわね」と言われたりします。
寺院のような信仰に深い場所なら、ささいな問題に発展する可能性があります。
信仰心の厚い人に対して「無信仰」「神を信じていない」という言葉はタブーです。
大切なことは「偉大なる神に対し、感謝している姿勢」です。
その真意は、世界の宗教の違いこそあれ、共通です。
しかし、無神論者というのは、その「偉大なる神」を真っ向から否定し、侮辱している言葉に聞こえるのです。
無神論者としての持論があり、現地の言葉で的確に理由を表現できるならいいですが、そうでなければ言わないほうが無難です。
日本人旅行者なら「I'm Buddhist.(仏教徒です)」というのが無難です。
もちろんキリスト教なら、素直にそう言いましょう。
神を信じ、敬っている気持ちが伝われば、宗教を問わず問題になりにくいのです。