受験勉強で最も差がつきやすいのは「本番1カ月前」といわれています。
本番1カ月前といえば、まさにラストスパートをかける時期です。
長期にわたる受験勉強では、真ん中は緩みやすいですが、最後はラストスパートがかかりやすいのです。
マラソンでも、一番差がつくのは、ゴール直前です。
「残りがあと少ししかない」という切迫感のため、残りのエネルギーを出し切ろうと勢いが出て、差がつきやすいのです。
このように差し迫った状況では、普段にはない力を発揮できます。
この「ラストスパートの法則」は、海外旅行にも応用ができます。
数日間にわたる海外旅行では、日程の真ん中にあたる日はだれやすいものです。
最初こそ勢いがありますが、旅行が何日か続くと「今日がダメでも明日があるか」と思って、気持ちも行動もだれやすくなります。
そこでおすすめしたいのは「最終日の帰りの飛行機便を、わざと遅い時間にすること」です。
旅行日程の最終日は、受験勉強やマラソンのときと同様「残りわずか」という切迫感が生まれます。
最も疲れがたまっているはずの最終日ですが、差し迫った状況のため普段にはない力を発揮してラストスパートをかけやすいのです。
最終日に限っては、ほかの日より長く感じられるはずです。
せっかく勢いがある最終日なのに、帰りの飛行機が朝早くではもったいない。
あえて遅い時間にするのです。
丸1日、勢いを持って過ごすことができるでしょう。
疲れきって飛行機に乗り、帰国するまでぐっすり寝るという流れです。