チャンスはどこにあるのでしょうか。
人が集まる場所、居心地のいい場所、お金の流れが激しい場所。
どれもチャンスが得られやすい場所ですが、チャンスはもっと意外な場所にあります。
逃げたい場所なのです。
私たちの日常には「逃げたい」と思う場面があります。
苦手な人がいる場所。
強い緊張やストレスを感じる場所。
つらくて大変な仕事が待ち受けている場所。
逃げたい場所には、苦痛やストレスがたくさんあります。
しかし、逃げたい場所から逃げるのは簡単です。
断って、その場から離れるだけ。
逃げてばかりでは成長もできません。
苦痛やストレスがない代わりに、ポジティブな変化もないのです。
ここで見方を変えてください。
苦痛やストレスがたくさんあるのは事実ですが、一度冷静になり、別の観点から見ることも大切です。
逃げたい場所は「チャンスの宝庫」でもあるのです。
実際は逃げたい場所こそ、貴重なチャンスが眠っています。
強い抵抗を感じるということは、自分に足りない何かがある証拠。
あるいは、自分を変える何かが存在する証拠でもあります。
逃げたい気持ちがあっても、勇気を出して、積極的に対応してみてください。
強い抵抗に立ち向かうことで、大きなチャンスを見いだせます。
たとえば、上司からプレゼンの仕事を依頼されたとします。
もともとプレゼンが得意な人ならいいですが、苦手な人にとっては地獄の始まりでしょう。
資料を準備したり話す練習をしたり緊張が伴ったりなど、逃げ出したい気持ちになるはずですが、嫌がっても仕方ありません。
逃げたくなっても、冷静になって踏みとどまることです。
いっそのこと開き直って立ち向かっていきましょう。
自分を変えるつもりで立ち向かえば、意外なチャンスが得られるでしょう。
プレゼンを通して、人前で話す経験が増えます。
メンタルを鍛え、度胸が身につけることができます。
プレゼンの資料作成を通して、文書作成ソフトの操作方法を習熟できます。
プレゼンでお客さまと面識ができると、人脈にもつながるチャンスになるでしょう。
逃げずに立ち向かえば、こうしたチャンスを一度に入手できます。
クレーム対応で、謝罪の訪問が必要になったとします。
わざわざ怒られに行くのは誰でも嫌です。
ストレスの海に飛び込んでいくようなもの。
逃げたくなって当然の場面ですが、正念場です。
逃げずに、思い切って立ち向かいます。
事務的に対応をするのではなく、丁寧で誠実な態度で対応をします。
きちんとクレームに向き合って、商品・サービスの改善や向上に生かします。
すると、お客さまは怒りが収まって、素晴らしい対応に感心してくれるでしょう。
クレームを入れたお客さまが、一転して、常連客に変わることは少なくありません。
ファンを減らすどころか、増やす結果につながり、大きなチャンスが得られるのです。
逃げたい場所があっても、勇気を出して立ち向かっていきましょう。
消極的ではなく、積極的になるのがポイントです。
なかなか勇気が出ないなら、自分にむちを打って奮い立たせ、飛び込んでいってもかまいません。
ストレスは大きいかもしれませんが、それだけの価値があります。
逃げたい場所に、チャンスがあるのです。