野球のルールブックには「タッチアップ」というものが載っていません。
意外に知られていないことですが「盗塁」も野球のルールブックには載っていません。
載っていないのに、なぜそれが行われているのかというと「載っていないからやっていい」ということです。
法律で規制されていないことは、法の目をくぐるように、ルールブックに載っていないことはしてもいいということです。
事実、やっても問題になりません。
タッチアップも盗塁も、野球にはなくてはならないことです。
そういうことは、机の前に座って、野球のルールブックを読んで身につけることではありません。
机の前以外で、覚えることです。
私は幼いころ、友人と近くの神社で、ルールもわからずに野球をやり始めました。
しかし、やっているうちにルールは覚えてしまいました。
タッチアップや盗塁も、みんながやっているから、自分も真似をしていました。
野球のルールブックは読んでいませんが「面白そうだからやってみよう」と思い、やっていくうちに覚えてしまいます。
もし、野球のルールブックから読み始めていると、タッチアップも盗塁もできなかったことでしょう。
机を前にした勉強では、本に書いていることしか学べないからです。
本に書かれていないことまでは、本からは学べません。
本に書いていないことまで学ぶためには、机の前ではできないのです。
机の前以外でしていることが、本当の勉強なのです。