話をうまくするために大切なことは「強調ができる」ということです。
そのためには、うまく言葉の意味を強めるテクニックを身につけましょう。
言葉の意味を強めるときに「沈黙」を使うと大変効果があります。
たとえば普通の日常会話で、こんな会話があったときです。
「今日、友人の家に突然遊びに行ったら、……(沈黙)、もう引っ越しした後で、いなかったんだ」
この「……」がポイントです。
この沈黙が聞き手の興味を、一気にかき立てる効果があります。
この沈黙には、驚きの意味にも取れるし、言いたくない意味にも取れるし、気まずいことだという意味にも取れます。
何も言わない沈黙の「……」ほど、意味深い言葉はありません。
ときどき会話の最中に、強調の意味として「……」という沈黙を入れると、話にリズムがついて面白くなります。
聞き手の興味をうまく引き寄せながらの会話ができるのです。