あなたは本を読み始めたとき、まずどのページから読み始めていますか。
おそらく大半の人が、こう答えることでしょう。
「1ページ目から読んでいる」
私も昔、そうでした。
1ページ目から順番に読んでいました。
しかし、こういう読書をしていると、疲れませんか。
真面目に思えるこの読み方は、実は損が大きい読み方です。
読書の達人は、1ページからは読みません。
読書の吸収力を高めるには、興味関心を軸に読み進めることです。
1冊の本とはいえ、興味のある部分と、そうでない部分があります。
本の初めから真面目に読み進めていくのではなく、興味関心のあるページからいきなり読み始めるほうが吸収力がよくなります。
これは、私が実際に何度も試し、その効果を体感しています。
では、興味関心のあるページを見つけるためにはどうすればいいのか。
シンプルな方法があります。
まず「目次」を読めばいい。
目次を眺めて「気になるな。面白そうだな」という項目を見つけます。
そのページへ飛んで、読んでいくと読書の効果が高くなります。
貧乏性の抜けない人は、読書を最初から真面目に読み進めていこうとします。
ダメとは言いません。
しかし、そういう人に限って、一字一句丁寧に読もうとします。
するとどうなるでしょうか。
疲れやすくなり、吸収力が悪くなるのです。
人間はロボットのように、すべてを完璧に吸収できるわけではありません。
興味関心のないところまで読むことになりますから、本当に大切な部分に差し掛かったときに、頭に入りにくくなります。
結果として、読書の効果が薄くなります。
貧乏性の抜けない人は、せっかく本代を払ったんだから、しっかり元を取ろうとして、全文章すべてをしっかり読もうとします。
一字一句逃さないように、凝視します。
しかし、その読み方のほうが、実際は損が大きいです。
全部を読み切らないと、元が取れないわけではありません。
本の中で、1つでも自分の人生を変える部分があれば、それで十分に元は取れています。
そういう部分を見つけるために、まず目次を見て、興味関心のあるところからいきなり読み始めるのです。