「友人は、たくさんいるほうがよい」と思っていませんか。
たしかに友人は、人生に必要な存在です。
人脈があれば、いざとなっとき頼りになるでしょう。
ただし、むやみに友人をたくさん作ればいいわけではありません。
小学校へ入学するときには「友人100人できるかな」と期待を膨らませていたものです。
あたらめて考えると、本当に100人も友人ができれば、必ず薄い関係になります。
100人の人と挨拶をして、少し話をするだけで1日が終わるでしょう。
親しくなる時間を作る余裕がありません。
休日に遊びに出かけるときも100人と一緒に出かけるわけにはいきません。
一緒に出かけるとはいえ、1人から3人くらい。
時間的にも体力的にも、親しい友人をたくさん作ることは難しいのが現実と言えます。
健全な人間関係は、少ない友人と深い関係であること。
たとえば、あなたが日頃から親しくしている友人は、ほんの数人ではないでしょうか。
現実を見て考えれば、仲良く付き合っていける人数は、それくらいです。
残りの人たちは、知り合い程度の関係。
ときどき顔を合わせて挨拶をするくらいの仲が多いのではないでしょうか。
それくらいでないと、本当に友人としては付き合っていけません。
10人もいてしまうと、やりとりが大変になり、友人関係の維持が複雑になります。
「友人は100人もいるよ」と言う人は、1人も友人がいないということなのです。
100人の友人ではなく、100人の知り合いになってしまいます。