心が渇くときがあります。
喉が渇くように、心も渇くことがあります。
潤いが失われ、なかなか新鮮な気持ちになれない。
マンネリが生まれ、感情が停滞する。
心の弾力が失われ、覇気も気力も出にくくなる。
心の潤いが失われると、やる気や元気も出にくくなります。
心から「潤いが欲しい」と叫びの声が上がるのです。
そんなとき、どうするかです。
心が渇いたら、潤いを欲して、新しい出会いを求める人がいます。
たしかに新しい出会いには、心の潤いに効果があります。
新鮮な刺激が舞い込んで、驚きと感動があるでしょう。
どきどきしたりわくわくしたりすることで楽しい時間を送れるでしょう。
新鮮な刺激によって心も若返るでしょう。
新しい出会いを通して、心の渇きが癒されるのも事実ですが、ベストな改善策ではありません。
ここに注意があります。
人は慣れる生き物です。
新しい出会いも、しばらくたてば、普通の人間関係になります。
最初は新鮮だった刺激も、慣れてくれば、何とも思わなくなります。
新しい出会いばかり求めていると、一時的に心が潤っても、しばらくするとまた心が枯れてきます。
新しい出会いに集中していると、一方で今の人間関係がおろそかにもなります。
場合によっては、最初の状態より心が枯れてしまい、事態が悪化することも少なくないのです。
ここで大切なことがあります。
心が渇いたら、新しい出会いを求めるより、今の人間関係を大切にしましょう。
一緒に食事をして、もっと交流を深めます。
喧嘩をしているなら、きちんと仲直りをします。
誤解があるなら、きちんと解きます。
途切れかけている関係があれば、久しぶりに連絡を取ってみるのもいいでしょう。
今の人間関係を大切にすると、優しさや美しさに触れることができます。
共感や感動があり、エネルギーが湧き出てきます。
ますます良好な人間関係を築けます。
心が潤いを取り戻せるのです。