「こんなに○○しているのに」
そう思うことはありませんか。
「こんなに優しくしているのに」
「こんなに頑張っているのに」
「こんなに時間をかけているのに」
「こんなに愛しているのに」
「こんなに愛情を注いでいるのに」
相手から思うような反応が返ってこないと「なぜ? どうして?」と悔しくなります。
報われない現実にいらいらして、ストレスを感じます。
中には強い怒りを感じる人もいるでしょう。
しかし、ここで気づいてほしいことがあります。
「こんなに○○しているのに」と思うことがあれば、そこに隠れた自分の本音に気づいてください。
「こんなに頑張って○○しているのに」ということは、見返りを期待している証拠です。
残念ながら、不純な気持ちが混ざっていて、本来の純粋な気持ちを見失っている状態なのです。
あなたの日常には「こんなに○○しているのに」と思うことがどのくらいあるでしょうか。
「こんなに○○しているのに」と思うことは、ろくなことになりません。
たとえば「こんなに愛情を注いでいるのに」と思うのは、心のどこかで見返りを期待しています。
優しく振る舞いつつも、見返り目的で優しくしているにすぎません。
どれだけ素晴らしい親切も優しさも愛情も、見返りを期待していては台無しです。
見返りを期待することほど、下品でいやらしいことはありません。
それは偽りの気持ちであり、本心ではありません。
「こんなに○○しているのに」と思えば思うほど、ストレスを感じて、生きるのがつらくなります。
男女の恋愛でも同じです。
「こんなに愛しているのに」と思うのは、本物の愛ではありません。
見返りを期待した、偽りの愛です。
自分では見返りを期待しているつもりはなくても「こんなに○○しているのに」と思うこと自体が証拠です。
ストレスであり、ゆがんだ人間関係になります。
「こんなに○○しているのに」と思うことを、人生からなくしておきましょう。
自分が誰かに何かをするときには、見返りは考えず、純粋な気持ちで接することです。
そうすれば見返りがなくても「こんなに○○しているのに」と悔しい気持ちになることはありません。
ストレスを感じることもなく、いつも穏やかな気持ちでいられます。
「そうは言っても、つい見返りを期待してしまう」
よくないことだとわかっていても、無意識のうちに見返りを期待してしまうこともあるでしょう。
ここで大切な考え方があります。
「好きでやっているだけ」と思うことです。
「好きでやっているだけ」と思えば、見返りがなくても、気になりません。
丁寧にするのも、好きでやっているだけ。
親切をするのも、好きでやっているだけ。
時間をかけるのも、好きでやっているだけ。
「好きでやっているだけ」と思えば、常に平常心でいられます。
お礼を言われなくても、にこにこしていられます。
たとえ相手から裏切られることがあっても、自分が好きでやっているだけなので、快く許せてしまうのです。