「勇敢な行動には、度胸が必要」
たしかに度胸があれば、勇敢な行動をしやすくなります。
大きなストレスがあっても打ち勝ち、危険や困難があっても、ひるまず行動できるようになります。
自分に度胸がないと「勇敢な行動はできない」と思うかもしれません。
やりたいことがあっても、なかなか勇気が出なくて、もどかしいときもあるでしょう。
特に臆病者や小心者にとっては「勇敢な行動なんて絶対無理」と思うはずです。
心臓が飛び出そうなほどどきどきして、足がすくむこともあるでしょう。
しかし、ここが大切なポイントです。
実のところ「度胸がないと行動できない」というのは幻想です。
度胸があっても行動できますが、度胸がなくても行動できます。
自然と度胸がついてくると思っているなら誤解です。
じっとしているだけで自然と度胸がつくなら、誰も苦労しません。
度胸は、天から降ってくるものでもなければ、自然発生するものでもありません。
度胸は、鍛えることで身につけるものです。
度胸を鍛えるには、リスクのある経験を通して、心に一定のストレスを与える必要があります。
度胸がある人は、なぜ度胸があるのかというと、以前に鍛えた経験があるからです。
幼いころからリスクのある挑戦を積み重ね、少しずつ心を鍛えていきました。
「勇敢な行動をするには度胸が必要」という誤解を解いてください。
先入観を取り払い、本当の事実に気づいてください。
勇敢な行動は、度胸がなくてもできます。
怖い経験・恥ずかしい経験とはいえ、命まで取られることはないはずです。
危険な経験とはいえ、重大なトラブルになるほどでもないでしょう。
不安があるなら、不安を感じながら勇敢な行動をすればいい。
怖くて震えが止まらないなら、震えながら勇敢な行動をすればいい。
怖くて仕方ないなら、目をつぶったまま飛び込めばいい。
びくびくしながら、行動して大いに結構。
どきどきする時間を過ごすことになりますが、長時間になることはまれで、たいてい短時間で終わるはずです。
思い切って困難に飛び込んで体当たりをすれば、心の状態に関係なく、勇敢な行動をしたことになります。
すると、勇敢な行動を通してストレスを感じることができ、だんだん心が鍛えられていきます。
勇敢な行動を経験することで、心が強くなり、度胸が鍛えられていくのです。
一度経験するとわかるでしょう。
「実は大したことではない」と。
度胸は筋肉と同じです。
しっかり使うことで、鍛えられていきます。
度胸があるから、勇敢な行動するのではありません。
勇敢な行動をするから、度胸がついてくるのです。
最初から度胸のある人は、1人もいません。
度胸は、後から身につくもの。
まず勇敢な行動をして、少しずつ度胸をつけていきましょう。
度胸があってもなくても、先に勇敢な行動から始めましょう。
「怖い。不安だ。逃げたい」と思ったら、ゴーサインです。
度胸がないからこそ、勇敢な行動をする価値があるのです。