仲直りの話し合いは、タイミングが大切です。
まず相手が空腹のときは避けたほうがいいでしょう。
空腹のとき、いらいらしたことはありませんか。
嫌な出来事があったわけでもないのに、空腹というだけで、自然と機嫌まで悪くなった経験があるのではないでしょうか。
空腹のときは、力も元気も気力も湧いてきません。
人は、腹が減っているだけで、いらいらしやすくなる性質があります。
脳のエネルギー源は、ブドウ糖です。
空腹になると、血液に含まれるブドウ糖が不足するため、脳の働きも悪くなります。
気合や集中力が低下するばかりか、不機嫌も生じてくるのです。
逆のパターンもあります。
食事の後、嬉しい出来事があったわけでもないのに、自然と明るい気持ちになった経験はありませんか。
おいしい料理を食べた後は、おなかだけでなく、心を満たされた気持ちになれます。
しっかり食事をした後は、ブドウ糖が補給されるため、脳の回転も向上して、機嫌もよくなります。
そのため、仲直りの話し合いは、空腹を満たしたタイミングを狙うのがポイントです。
たとえば、食後です。
おいしい料理を食べて空腹を満たした後なら、相手は腹も心も満足して、機嫌がよくなっているでしょう。
そのときに仲直りの話し合いをすれば、いつもよりスムーズに話が進められます。
腹を満たした直後なら、頑固な人も素直になりやすい。
口数の少ない人も、たくさん話しやすい。
言いにくかった一言も、言いやすくなるでしょう。
気持ちが明るくなって、どんな話も肯定的に受け止めやすくなります。
仲直りの話し合いは、相手の腹を満たしたときがベストタイミングです。