夫婦生活が長くなるにつれて、言わなくてもわかることが増えてきます。
新婚のころは、不明点があれば一つ一つ確認や相談をしていましたが、慣れてくると減ってきます。
「こうすればいい」とわかっていることが増えると、いちいち確認する必要がありません。
ルールも家事も、同じ繰り返しになると、相談の手間が減ります。
お互いのことがわかればわかるほど、言葉によるやりとりも減っていくでしょう。
さらに関係が進化すると、心の状態や考えていることが、相手の表情や態度から読み取れるようになります。
いわゆる、以心伝心です。
言わなくてもわかるが増えれば増えるほど、どんどんコミュニケーションの量も減っていくでしょう。
言葉を介さずコミュニケーションができるのは、2人の関係が深まった証拠。
以心伝心は、深い関係だからこそ実現できるコミュニケーションです。
しかし、言わなくてもわかることが増えても、すべてになってはいけません。
何でも言わなくてもわかることが生活の大半を占めると、ほとんど会話のない夫婦生活になってしまいます。
「おはよう」という挨拶を省く。
「ありがとう」という感謝の言葉を省く。
家事で不明点が出てきても、相談を省き、自分勝手な判断で進める。
言わなくてもわかることばかりになると、コミュニケーションがゼロに近づきます。
だんだん沈黙の多い、寂しい夫婦生活になる。
そして気づけば、冷め切った関係になっているのです。
言わなくてもわかることが増えても、最低限のコミュニケーションは心がけましょう。
言わなくてもわかることであっても、あえて言ったほうがいいこともあります。
朝はきちんと「おはよう」と挨拶をする。
親切をされたら、丁寧に「ありがとう」と感謝する。
日頃の家事で、不明点が見つかれば、確認を取る。
すべてを以心伝心に頼らず、大切なことはきちんと言葉に出すことが大切です。
きちんと言葉で伝えることで、心のぬくもりが伝わります。
言葉によるコミュニケーションがあるからこそ、2人の関係が保たれ、円満な夫婦関係が続くのです。