夫婦生活では「合わせる」という考えに注意しましょう。
「パートナーの価値観に合わせる」
「パートナーの生活習慣に合わせる」
「夫婦生活を通して、2人がお互いに合わせる」
一見すると問題なさそうに思えますが、ここに注意があります。
「合わせる」という考え方は、あくまで「お互いは別々」というイメージです。
お互いの間に壁がある。
心理的・精神的に、まだ距離がある状態です。
「強制」「義務」といったニュアンスも漂います。
たしかに相手を尊重している点はいいのですが、理想ではありません。
合わせる考え方は、まだ摩擦や違和感が残っているため、ストレスが発生してしまいます。
一時的には仲良く過ごせても、夫婦として生涯を共にするには、少し踏ん張りが必要です。
合わせるのも悪くありませんが、理想的な夫婦を目指すとなると、この考え方を「進化」させたい。
それが「調和」です。
合わせるのではありません。
調和していくのです。
「パートナーの価値観と調和する」
「パートナーの生活習慣と調和する」
「夫婦生活を通して、2人が調和していく」
肉体的・物理的に別々であっても、心理的・精神的に1つとなれるよう目指します。
2人が調和できれば、価値観や生活習慣の違いも「自分の一部」として受け入れられるようになります。
お互いが調和すれば、2人に違いがあっても、摩擦がなくなります。
むしろ違いによる摩擦が、心地よくすら感じるようになります。
おしどり夫婦を見てください。
おしどり夫婦は、合わせているのではなく、調和しているはずです。
仲むつまじい老夫婦を見てください。
その老夫婦も、合わせているのではなく、調和しているはずです。
あなたもパートナーとずっと円満でいたければ、合わせるのではなく、調和を目指しましょう。
完璧な調和には長い時間を要します。
1週間・1カ月といった短期間で実現できることではなく、何年・何十年といった長期間が必要です。
2人で一緒に多くの経験を積んでいく必要もあります。
諦めず、根気よく、少しでも調和していきましょう。
いずれ完全な調和を果たすと「心地よい一体感」が得られます。
それこそが、夫婦としての理想形です。