ストーカー対策としての引っ越しは、あまり得策ではありません。
引っ越しをしたところで、ストーカーが本気になって探し出せば、見つかるのは時間の問題でしょう。
情報化社会の現代において、見つけ出す手段はいくらでもあります。
ストーカーがわざわざ探偵を雇って見つけ出そうとした過去の事例もあります。
時間もお金もかかるため、なかなか気軽に行えないのも現実です。
では、とにかく引っ越しが無駄かというと、そうではありません。
例外として、引っ越しが有効になる場合もあります。
それは、今住んでいるアパートのセキュリティーが著しく低い場合です。
アパートの入り口には扉がなく、誰でも出入りできる状態になっている。
防犯カメラもインターホンもない。
ごみ捨て場にも鍵がかかっていない。
特に古いアパートの場合は、セキュリティーが低い傾向が目立ちます。
著しくセキュリティーの低いアパートに住んでいると、不安で仕方ないでしょう。
ましてやストーカーに悩んでいるなら、家の中にいても、怖くて眠れないはず。
防犯カメラがないと、万が一のとき、誰が出入りしたのか後から確認できません。
ごみ捨て場に鍵がかかっていないと、ごみが盗まれる可能性があります。
大家や管理会社と相談して、鍵や防犯カメラを設置してもらう方法もありますが、認められない場合も目立ちます。
そもそも建物の構造上、導入できるセキュリティーに限界がある場合も少なくありません。
こうした場合、いっそのこと、セキュリティーの高いアパートに引っ越ししたほうがいい場合もあります。
セキュリティーが高くなるにつれて、家賃も高くなる傾向がありますが「安心を買う」と考えれば、無駄とは言えません。
女性なら、女性専用のアパートを検討してもいいでしょう。
女性専用の建物は、常勤管理・オートロック・防犯カメラなど高い警備システムを導入した物件が多い。
ストーカー対策の根本解決とはいきませんが、建物全体のセキュリティーが高くなれば、安心感は増すはずです。
あくまで特殊な事例ですが、選択肢として頭に入れておくだけでも損はないはずです。