ストーカーの危険度には、3つの段階があります。
「低レベル」「中レベル」「高レベル」です。
それぞれに応じて、行動の特徴と対策が変わります。
自分の段階を確認して、早めの対策を心がけましょう。
最初は、好意を伝えるアプローチから始まります。
好意を寄せたメールや電話がときどきあったり、手紙や贈り物が届いたりしますが、常に「一方的」です。
「会いたい」「話したい」から始まり「好きだ」「付き合ってほしい」へとエスカレートしていきます。
まだ本格的なストーカーではなく、ストーカーへの途中段階と言えるでしょう。
しつこさが目立ち始めれば、早めの対策が必要です。
はっきりやめてほしいと意思表示をしましょう。
最初は様子見も必要ですが、余計な先延ばしは不要です。
迷惑であることをはっきり伝えれば、おとなしく引き下がる可能性があります。
日常生活に支障が出るほどしつこさが目立つなら、中レベルです。
待ち伏せされたり、後を追いかけられたり、大量のメールや電話があったりなどです。
メールや電話の内容も、身勝手で乱暴な内容が目立ち始めます。
この段階になれば、何らかの具体策が必要です。
ストーカーに振り回され、かなり神経がすり減っていますが勝負所。
引き続きやめてほしいことを伝えつつ、万一に備えて、被害の証拠を集めておきます。
早めに身近な人に相談しておくことも大切です。
ひどいようなら、早めに警察に相談しましょう。
警察からストーカーに口頭で注意してもらえば、大ごとに発展しかけていることに気づき、諦めてもらいやすくなります。
いくら注意しても従ってくれない。
どんどんエスカレートする一方で、もはや身の危険を感じる。
完全に警告を無視して、強引に近づいてくる様子が止まらないなら、危険度は高レベルです。
勝手に自宅に侵入されたり、勤務先に嫌がらせをされたり、暴力を振るわれたりする可能性が目前まで迫っています。
最悪の場合、命に危険が及ぶ可能性もゼロではありません。
ここまでエスカレートすると、個人の対策だけではどうしようもありません。
すぐ警察に駆け込んで助けを求めましょう。
今まで受けたストーカー被害の証拠を提出して、ストーカーに対して何らかの法的効力のある警告を出してもらいます。
警告を無視して迷惑行為が続くなら、逮捕してもらうことも可能です。