「自分は取り柄がない」
そう嘆くとき、ぜひ、聞いてほしいことわざがあります。
「丸い卵も、切りようで四角」ということわざです。
「円満に収まることも、扱い方によっては角が立つ」という意味で使われることわざです。
しかし、本来の意味とは異なりますが、このことわざの表す発想は、就職活動に通じるところがあります。
このことわざの面白いところは、逆の発想もできる点です。
「丸い卵も、切りようで四角」を逆にしてみましょう。
すなわち「四角い卵も、切りようで丸」です。
あなたには、どんな能力があるでしょうか。
「自分は取り柄がない」と思っても、四角い卵も、切りようで丸くできます。
たとえば「神経質」という性格があるとします。
ネガティブな意味で使われる言葉ですが「細かい配慮ができる性格」と言い換えると、長所になりますね。
四角い卵を、丸くしたのです。
「無口な性格」は「おとなしい性格」と言い換えられます。
「変わった性格」は「独自性の高い性格」と言い換えられます。
強引に結びつけているわけではありません。
事実として、そうなのです。
善しあしの定義は、あってないようなもの。
スポットライトを当てる角度によって、見え方が、180度変わります。
丸い卵も、切りようで四角。
四角い卵も、切りようで丸。
あなたという存在も、表現の仕方によって、姿形を自在に変えることができるのです。