「ご職業は?」
そう聞かれたとき「無職です」「ニートです」と答えるのは、恥ずかしい気持ちがあります。
社会活動に参加せず、親の援助だけに頼って生きているのは、成人でも、子どものように感じます。
堂々とできない自分がいます。
「社会の役に立っていない」と言われても、言い返せません。
言い返せないのが、また情けなく感じてしまいます。
生まれてしまったから、仕方なく生きているだけの毎日のような気がしてくるのです。
職業を答えられる素晴らしさに、気づくことです。
職業が言えるのは、きちんと社会に出て、社会活動に参加している証拠です。
生活は苦しくても、社会人として胸を張れます。
「少ない給料で切り詰めている」と弱音を吐いても「節約を頑張っていますね」と褒められるかもしれません。
少ない給料は、哀れに思われることはあっても、けなす人はいません。
少ない給料でも、人の役に立っているなら、立派な社会貢献です。
社会に出て働いている人は、すべて素晴らしい。
親の援助だけを頼りに生きているよりは、よほど健全です。
だから、仕事をするのです。
職業をきちんと言えるようにするためです。
人と社会の役に立つためです。
給料が少なくてもいいのです。
生活は苦しいかもしれませんが、堂々と生きられます。
やましい気持ちがないのは、気持ちがいいことです。
自活できていれば、立派な社会人なのです。