結局のところ、人生で手に入れる物はすべて、最終的に手放すことになります。
手にしているとはいえ「一時的に手元にある」という状態です。
手に入れたお金は、死ぬときには手放します。
手に入れた家も、死ぬときには手放します。
手に入れた土地も、死ぬときには手放します。
資格も学歴も肩書も、何もかもです。
人生を通して手に入れた物すべて、死ぬときには手放さなければなりません。
それが、この世の定めです。
絶対に逆らえないルールです。
価値は、自分で決めることが大切です。
しかし、どんなに価値があると思っても、最後には手放す覚悟が必要です。
人生で手に入る物はすべて、手放すのが前提です。
そのことを意識しながら、物を手にして、触れ、楽しむのです。
物は、生きている間だけ楽しむ、便利な道具です。
娯楽用の、おもちゃのような物です。
レンタル品です。
手放す事実に気づいた瞬間、欲は小さくなります。
欲の出しようがないのです。
どうせ人生の最後に手放すのですから、必死にならなくなります。
価値ある物を手に入れるのはいいのですが、手放すのを前提で、手に入れることが大切なのです。