人間がパワーを発揮するとき「勝ちたい」より「負けたくない」というほうが、大きなパワーを発揮できます。
勝つことはもちろん嬉しいことです。
勝つことで、自分の誇らしさを満足させることができます。
しかし、それに対して「負ける」ということに関しては、人間は猛烈な不快感を覚えます。
負けることで自分のプライドが傷つくほうが、よほど怖く恐ろしいのです。
人間にはコンプレックスが1つはあるものです。
しかし、そのコンプレックスをバネにすると、かなりの力を発揮できます。
「かっこいい」と言われるより「かっこ悪いと言われたくない」のほうが、より大きなパワーを発揮できます。
「美人と言われたい」より「ブサイクとだけは言われたくない」のほうが、気持ちとしては大きくなるのです。
集中してしまうのも「あの人に勝ちたい」より「あの人にだけは負けたくない」のほうが、動機としては大きなものになります。
いわゆる競争です。
一般的に競争は、お互いを高めるためにはよい方法だとされています。
それは「勝ちたい」という気持ちではなく「負けたくない」という気持ちが働いているためなのです。
「勝ちたい」というより「負けたくない」を動機とすれば、あなたのパワーはいつも以上に大きくなるのです。