保湿について、よく誤解されていることがあります。
「保湿」と言えば、言葉のとおり、水分を肌に与えるイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
もちろん乾燥した肌には、水分が必要です。
かさついた肌は、水分が足りない状態です。
このことから「保湿」とは「水分を与えること」と考えることが多いはずです。
この点に、少し誤解が含まれているのです。
たしかに水分を与えるのはいいのですが、水分だけではいけません。
もし、本当に水分だけを与えると、どうなるでしょうか。
しばらく経てば、蒸発してしまうのです。
蒸発の際、もともとある水分までも一緒に奪うため、肌の乾燥が以前より悪化してしまいます。
保湿とは、単に水分を与えるだけではありません。
「保湿成分を与えること」です。
保湿成分は、水分をつかんで離しません。
水分の蒸発を防げます。
保湿成分がたくさんあるほど、潤いも保つことができるようになるのです。
乾燥した肌に本当に与えるべきは、水分ではなく、保湿成分です。
保湿成分とともに水分を与えるからこそ、肌は潤いを保ち、乾燥しなくなります。
これが、本当の意味での、保湿なのです。
では、肝心の保湿成分にはどんなものがあるのでしょうか。
「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「セラミド」です。
保湿力は、コラーゲンよりヒアルロン酸のほうが強く、ヒアルロン酸よりセラミドのほうが強くなります。
乾燥対策には、この3つの保湿成分の量を目安にして選びましょう。
乾燥した肌には、保湿成分を与えるのです。