人間には「忘れる」という得意技があります。
勉強に限っては「忘れる」は敵となりますが、人間に備わっている以上、何か重要な役目があるから、存在しているのです。
その重要な役目の1つが「心の傷を癒してくれる」という作用なのです。
人は、忘れられない嫌な過去が、誰にでも1つはあるものです。
嫌な思い出だからとはいえ、いつまでも心の中で気になってばかりでは、精神的に疲れます。
だからこそ「忘れる」という働きが必要です。
「忘れる」は、どこの病院のどんな薬より重要な働きを見せてくれます。
忘れるという人間の自然現象のため、あらゆる精神的な重荷を軽くさせてくれる作用があるのです。
「忘れる」は、精神的な傷を癒してくれる、人間が生きていくために必要不可欠な働きを持っています。
一般に「忘れる」とは、悪者扱いされていますが、とんでもない。
私たちは、この「忘れる」のおかげで、どれだけつらい過去を乗り越えてきたのか数え切れません。
人生を明るく生きていくためにも、この「忘れる」という働きを最大限に活用しましょう。
最後に明るくいられる人は、案外「忘れる達人」だったりするのです。