海外旅行をするときには、一度、母国のことを忘れることが必要です。
完全に忘れるわけではありません。
「一時的に距離を置いて遠ざける。頭の片隅に置く」という意味です。
別に国に渡れば、その国のやり方があります。
母国でやっていたルールが、そのままほかの国で通じることもありますが、通じないこともあります。
通じないことばかりと思っておいたほうがいい。
そのほうが現地に入ったとき、新しい文化を吸収しやすくなるからです。
現地には現地のさまざまなルールがあります。
食事マナー・トイレ・乗り物の乗り方など、母国とは一風変わった文化やしきたりなどがあります。
飛行機が「キュキュキュ」という音で着陸したとき「今から新しい国の人間になったんだ」と思う合図です。
現地でやっている人の真似をします。
私が中でも特に驚いたのは、トイレに入るとき、お金が必要な国があったことです。
トイレの前に人が立っていて、お金を入れないと入らせてくれません。
日本では、まず考えられないことで、度肝を抜かれました。
漏れそうなときに、お金がなかったらどうするんだろうと思ったくらいです。