私が高校卒業後、いきなりデートに誘った女性と向かったのは「焼き肉屋」でした。
たまたま、私が気に入っているおいしい焼き肉屋があったので、難しく考えずそこに決めました。
この焼き肉を選択したのは、大正解でした。
初めての人を食事に誘ったにもかかわらず、初めてとは思えないほど、話が盛り上がりました。
うまくいった理由は「焼き肉」というシチュエーションです。
食事を通して、相手とコミュニケーションを取ることになります。
「いい具合に焼けたよ」
「これおいしそうだよ」
「もう少し火を大きくしてもいいよ」
「肉が焦げてきた」
「肉のにおいが変になってきた」
焼き肉は、ゲームです。
入れるタイミングや火加減など、食材を2人で一緒に考えながら進めるのは、焼き肉をゲームと言っても過言ではありません。
食事そのものが話題性を持っているため、会話が長続きします。
たとえ肉が焦げすぎても、笑ってごまかせますし、場が和みます。
そういうゲームを楽しみながら、おいしい食事をしていると、会話がすこぶる弾みます。
ちなみにそのときは、お酒は1滴も飲んでいません。
当然ですが、私は未成年でした。
しかし、お酒を飲んでいないのに、お互いに酔っているかのように盛り上がったものでした。
焼き肉というシチュエーションは、それだけで会話になります。
同じシチュエーションとしては、寄せ鍋も同じです。
寄せ鍋も、ゲームです。
煮え具合や食材を入れるなど、食事そのものがゲーム性を持っているため、味わいながら楽しめます。
食事そのものが、面白くて楽しいし、おいしいです。
好きな人を、焼き肉や鍋に誘ってみましょう。
必ず盛り上がることでしょう。
難しく考える必要はありません。
食べに行く感覚より、2人でゲームを楽しみに行く感覚でいい。
食事そのものが楽しみになり、話題になります。