現実の世界では、顔の汚れは鏡を見ればすぐわかります。
「おや。こんなところにごみがついている。汚れている」
わかれば、すぐ対処できますね。
顔が汚れていないか、ごみがついていないかを知るためには、鏡はなくてはなりません。
では、心の状態を確かめるために「心の鏡」はないのでしょうか。
実はあるのです。
心の鏡とは、今まさにあなたが見ている現実そのものです。
鏡を見れば、自分の顔が見えるように、現実を見れば、その人の心が見えます。
現実は、まさに心が映し出された映像です。
映画館に例えると、わかりやすい話になります。
映画を鑑賞していると、突然、映像が乱れ始めた。
問題はどこにあると思いますか。
問題は、スクリーン幕ではなく、フィルムにありますね。
フィルムが汚れていると、そこから映し出される映像もすべて乱れます。
同じように、あなたの心が汚れていると、そこから映し出される映像もすべて乱れてしまうのです。
「現実は、心が映し出された結果」です。
現実を見れば、その人の心が見えてきます。
現実をどう感じているかを見れば、本当の自分の心が見えてきます。
人間関係というのは、すべて「自分の心が映し出された結果」だと思ってください。
人間関係だけではなく、あらゆる現実です。
私は今、現実という鏡を利用して、自分の心の状態をしばしば確認しています。
現実において、悩みがたくさんあるときには、現実そのものに問題があるのではなく、自分の心に問題があるからです。
親との関係、友人関係、仕事の行き詰まり、勉強など、すべて心の状態が反映された「結果」です。
心の問題が解決されれば、現実面も必ず変わります。