上品な人になるためには、受け取る側より与える側になりましょう。
もちろん受け取るのが悪いわけではありません。
そもそも私たちは、まず受け取る側から始まります。
親から愛情や衣食住を受け取ります。
友人から情報や協力を受け取ります。
先生から指導や教育を受け取ります。
物質的にも精神的にも、多くの人から援助を受け取ります。
あなたも今まで多くの人からいろいろなものを受け取ってきたはずです。
受け取る側は、どれだけ楽でしょう。
物資、情報、時間。
勇気、安心、愛情。
無料でもらえるのなら、得しかありません。
受け取れれば受け取るほど、物欲・所有欲を満たせ、心を豊かにできます。
しかし、受け取るのはいいですが、受け取るばかりでは上品と言いがたい。
もらうことばかり考えているのは、せせこましい印象があります。
「欲しい、欲しい」とせがむのは、余裕がなく、下品な印象があります。
がつがつ受け取るばかりでは、品格が下がるのです。
上品な人になりたいなら、受け取る側より与える側になりましょう。
与えることができるのは、余裕がある証しです。
上品な人は、受け取る側ではなく、与える側になっています。
自分の知っている情報は、気兼ねなく相手に与えます。
大切な人の記念日には、プレゼントを贈ります。
明るく振る舞って、周りに元気を振りまきます。
大きな包容力で優しく接し、無償の愛で困っている人を助けます。
与える側になっているから、人間関係はますます良好になります。
受け取ることもいいですが、与える側になったほうが、もっと豊かになれます。
「自分」という存在が、人や社会に役立っている実感があるため、喜びと感動にあふれた人生を送れるのです。
上品な人になりたいなら、受け取る側ではなく、与える側になりましょう。
与えられるものは何でもかまいません。
知恵でも情報でも協力でもかまいません。
相手のためになるような情報があれば、気兼ねなく伝えましょう。
「こんな話があるよ」
「こんな情報があるよ」
「こういう方法があるよ」
自分の知っている情報を惜しみなく与えることに、お金はかからないでしょう。
出し惜しみをするのではなく、自分が知っている情報はどんどん伝えることです。
「与えるものは何もない」と思うかもしれませんが、小さなことでいいのです。
明るく声をかけるだけでかまいません。
「おはよう!」と声をかけるだけでも、元気を与えたことになります。
「応援しています!」「必ずうまくいくよ!」と優しい声をかけたら、勇気を与えたことになります。
相手は心がぽかぽか温かくなり、優しい気持ちになるでしょう。
お金は1円もかからなくても、与えることができる。
精神的なことであっても、立派なプレゼントです。
もし思いがけない福を手に入れたとき、どうするか。
独り占めをするより、誰かとわかち合ったほうが、幸せが2倍になります。
わかち合う時間が、いい思い出にもなるでしょう。
与えることができる人には、素晴らしい5つの魅力があります。
「十分な余裕」「豊かな心」「寛容な精神」「大きな器」「深い愛情」です。
上品な人になりたいなら、受け取る側より与える側になりましょう。
上品だから与えるのではありません。
与えるから上品になっていくのです。
与えることで相手が喜んでくれることを、自分の喜びとすることです。
そうすれば、与えれば与えるほど、自分も嬉しくなって幸せになれます。