上品な人には、強い芯があります。
強い芯とは何か。
哲学であり、主体性であり、アイデンティティーです。
つまり「自分の中に『自分』という軸が存在している」ということです。
「私はこれが好き、これが苦手」と好みを区別できています。
「これがしたい、これはしたくない」と意思がはっきりしています。
「私はこう思う」という自分の意見・考え方があります。
周りが「イエス」と言っていても、自分が違うと思えば、周りに流されず「ノー」と答えます。
きちんと自分を持っていて、自分の考え方があります。
価値観が定まっていて、自分の哲学を持っているので、周りに流されることはありません。
周りに影響されることなく、自分の意志や判断によって行動します。
これが「強い芯」ということです。
上品な人には、必ず強い芯があります。
強い芯のある人は、必ず凜とした雰囲気が漂います。
人に流されるわけでもなく、流行に惑わされるわけでもありません。
周りに関係なく、常に自分を貫いています。
凜とした雰囲気が、上品に変わっているのです。
「芯がなくてもいい」「芯は必要ない」と思う人もいるかもしれませんが、要注意です。
強い芯がないと、こんにゃくのように弱々しくなります。
弾力があって柔らかいですが、ふにゃふにゃなので、強さがありません。
人も同じです。
芯がなくても生きることはできますが、優柔不断の連続になり、ふにゃふにゃの生き方になります。
強い芯を持つことは、こんにゃくに串を刺すことと同じです。
強い芯ができることで、しゃきっと安定して、強くなります。
軸ができると、周りに流されなくなります。
インパクトを受けても、折れたりへこんだり倒れたりせず、ぴんっと立っていられます。
上品な人になりたいなら、強い芯を持ちましょう。
まず自分の考えを持ちましょう。
人目を気にして、自分の考えを曲げる必要はありません。
自分の考えなら、自信を持って堂々と主張できるようになりましょう。
自分の価値観もはっきりさせましょう。
人の意見に流されるのではありません。
「自分はどうしたいのか」「どう考えているのか」を、自信を持って主張できるようになることです。
もちろん好き嫌いがあっていい。
好き嫌いがないならそれでいいですが、あるなら、きちんと堂々と主張できるようになりましょう。
自分の価値観を信じて、自分の意思で判断・決断できるようになりましょう。
自分の哲学を持ちましょう。
これまで経験したことから、自分なりの人生観・世界観を作ります。
自分の世界観・人生観を持って、自分が築いた理念を信じて、実直に突き進むことです。
哲学は、必ず強い心に変わります。
考え・価値観・哲学を持ち、アイデンティティーの1つとして尊重しましょう。
強い芯ができると、時には人とぶつかることもあるかもしれませんが、悪いことではありません。
芯こそ、あなたの本質です。
自分の本質ですから、最も大事にしなければいけません。
強い芯がある人は、自分らしさが確立されているため、自分らしい人生を歩めます。
上品な人にとって、強い芯はなくてはならない存在です。