時折ちまたで、真面目の悪い噂を聞くことがあります。
「真面目な性格は損」という言葉です。
真面目に生きていると、たしかに少し損をする場面もあります。
思考の柔軟性に乏しく、遊び心が欠けているところもあるでしょう。
真面目によって損をする場面があるのも事実。
真面目で損をすると知れば「真面目はよくない。不真面目のほうがいい」と思う人もいるのではないでしょうか。
しかし「真面目な性格は損」という言葉に誤解があります。
正確に言えば「真面目な性格は損」ではなく「真面目すぎる性格は損」と言ったほうが適切です。
「真面目な性格」と「真面目すぎる性格」を分けて考えてください。
真面目すぎるのはNGですが、真面目はOKです。
真面目の短所に惑わされてはいけません。
損に感じるのは、あくまで短期的・部分的に見ているからです。
真面目の結果を、長期的・全体的に見ると、必ず得やプラスのほうが大きくなります。
真面目には、多くの得があります。
「真面目な性格は損」という噂に惑わされないよう注意してください。
不真面目が生かされる場面もありますが、総合的に評価されるのは、やはり真面目です。
嘘や手抜きが多いと、一時的にごまかせても、必ず後から不快な経験をします。
周りが「不真面目に生きよう」「真面目なんてつまらない」と言われようと、やはり真面目は素晴らしい姿勢です。
世の中を見てください。
名俳優も金メダリストも一流経営者も「真面目」が共通です。
真面目にこつこつ努力するから、実績が積み重なり、成功できています。
真面目なくして、優れた結果も大きな仕事も達成できません。
不真面目で活躍している人がいたとしても、実際のところ「根は真面目」という人がほとんどです。
真面目に不真面目なふりをしているだけであって、実際に仕事をするときは、真剣で一生懸命です。
真面目を恐れないでください。
真面目すぎさえ注意すれば、真面目は強力な武器になるのです。