「同棲でペットを飼うのはやめたほうがいい」といわれています。
もちろん絶対ペットを飼うのがいけないわけではありません。
愛くるしいペットは、生活に活気と賑わいをもたらしてくれます。
ペットの存在が2人の関係を結びつけてくれることもあるでしょう。
さみしがり屋の人にとって、ペットがいれば、心が安らぐはず。
なにより大きな心の支えになるでしょう。
2人が責任を持って育てる覚悟があるなら、ペットを前向きに検討するといいでしょう。
多くの魅力にあふれたペットですが、それでも同棲でペットを飼うなら十分な注意が必要です。
なぜ、同棲でペットを飼うのはやめたほうがいいのか。
理由は5つあります。
ペットを飼うには、出費や手間暇の負担を覚悟する必要があります。
たとえば、犬の場合、最低でも1日2回、朝夕の散歩が必要になるでしょう。
よく食べるペットなら、えさ代が高額になる可能性があります。
動物ですから、人間と同じように、けがや病気になるときもあります。
けがや病気の内容によっては、多額の費用がかかることも珍しくありません。
不妊手術にも費用がかかります。
出費も手間暇も、予想以上に必要と考えたほうがいいでしょう。
ペットを飼うなら、ペット用のスペースが必要です。
ペットの種類によって必要なスペースは異なりますが、軽視できない問題です。
忘れがちなのが「ペットの成長によって、必要なスペースも変わる場合がある」という問題です。
たとえば犬の場合、最初は子犬であっても、育つと体が大きくなります。
子犬のうちは狭いスペースで十分であっても、大きくなればそれだけのスペースが必要です。
同棲を始めると、行動の自由が制限されますが、ペットを飼うと、ますます自由が制限されるでしょう。
ペットを飼い始めると、飼育の都合上、長期で部屋を空けることが難しくなります。
毎日えさをあげたり汚物の処理をしたりなど、現実を突きつけられます。
実家への帰省や旅行のとき、世話をどうするか考えなければなりません。
ペットを飼い始めると、愛情バランスが崩れやすくなる傾向があります。
ペットを飼い始めると、今までパートナーに注がれていた愛情がペットに向かいます。
ペットを大事にすればするほど、パートナーへの愛情が不足するでしょう。
今までパートナーに向けられていた愛情がペットに集中すると、パートナーは不満を抱くことがあります。
忘れがちなのが、別れたときの問題です。
破局で同棲解消になったとき、ペットはどちらが引き取るのか話し合わなければいけません。
どちらとも引き取りたいなら、話し合いは難航するでしょう。
どちらとも引き取りたくないなら、厳しい選択を迫られます。
以上の5つの理由があるため、一般的に同棲ではペットが向かないとされています。
安易な気持ちでペットを飼うのはよくありません。
ペットを飼うべきかどうかは、さまざまな状況を想定したうえで判断することが大切です。