失恋が深刻になると、病気に発展する可能性があります。
たとえば、鬱病です。
大きなストレスの影響を受けると、脳がダメージを受けます。
小さなダメージならすぐ回復しますが、大きすぎたり長期化したりして限界を超えると、鬱病を発症します。
一度鬱病を発症すると、回復までに時間がかかるようになります。
実際、失恋が原因で鬱病になった事例も多数報告されています。
しかし、失恋が悪化して発展する病気は、鬱病だけとは限りません。
パニック障害や自律神経失調症になる場合もあります。
パニック障害や自律神経失調症も、大きなストレスが引き金によって引き起こされやすい病気です。
自分の中で恐怖の大きさが限界を超えると、コントロールが効かなくなり、おびえが止まらなくなります。
失恋による悲しさで食欲不振になったり、睡眠不足が続いたりすると、だんだん自律神経が乱れてきます。
異変や悪影響が、心だけでなく体にも及んでいるなら、疑ったほうがいいでしょう。
パニック障害や自律神経失調症には、次のような特徴が見られます。
いくつか当てはまるなら、パニック障害や自律神経失調症の可能性があります。
パニック障害と自律神経失調症は、症状が似ていたり併発する傾向があったりするため、注意が必要です。
幸いなことに、パニック障害も自律神経失調症も完治する病気です。
大切なことは、早めに医療機関を受診すること。
あくまで病気ですから、独断や自己流など自分の力だけで治そうとするのは危険です。
ますます病状を悪化させてしまい回復が遅れます。
きちんと専門医による診察を受けて正しい治療をしたほうが、回復もスムーズで早くなります。
体調にいつもと違った異変が見られたときは、早めの受診を心がけましょう。
体調不調を謙虚に受け止めるのが、回復への近道です。