抽象的な言葉は、時に便利です。
「だいたい」
「ほぼ」
「ほとんど」
100パーセントではないが、100パーセントに近いニュアンスを出せます。
大雑把に言いたいときに使える便利な言葉。
いざ食い違いがあっても「『だいたい』と言ったではありませんか」と言い逃れができます。
しかし、いくら便利とはいえ、仕事で多用するのは要注意です。
「仕事はだいたい終わりました」
「ほぼうまくいくでしょう」
「ほとんどの人がやっています」
「だいたい」「ほぼ」「ほとんど」という説明は正確ではありません。
こうした報告を聞いた上司は「はっきりしない」と首をかしげるでしょう。
抽象的な表現は、ビジネスには不適切です。
あくまで報告なのですから、正確な表現が好まれます。
こういうときは、報告に具体的に数字を入れると、表現が洗練されます。
「70パーセントが完了しました」
「9割の確率でうまくいくでしょう」
「3人に1人が取り組んでいます」
数字が入ることで、具体的にイメージしやすくなり、説得力が生まれます。
具体的な話し方を聞いた上司は、ますますあなたに信頼を寄せるのです。