話を聞く側の利点としては、相手の話を聞くことで人生の失敗を未然に防ぐことができるということです。
特にこれは失敗談であるほど、あなたには大切な情報源になります。
自分が失敗して得る知恵も大切ですが、他人の失敗談を参考にして得る知恵も大切なことです。
成功談だけでなく、失敗談まで参考にできるようになると、あなたは話の表も裏もすべて有効活用できるようになります。
実際のところ、話を聞くということほど、大切な勉強はありません。
自分ではできない経験や、まだ経験したことのない話を聞くというのは、人生において大きな強みになります。
教科書だけでは学べないことなのです。
日本の学校教育では、算数や国語以外に歴史も学びます。
単純に算数や国語を学ぶことは、重要であるとわかりますが、なぜ過去に起こった歴史まで学ぶ必要があるのでしょうか。
それは、過去に起こった歴史を学ぶことで、現代の社会において同じことを繰り返してほしくないからです。
過去の歴史を知ることで、これからのより良い歴史作りに役立ててもらいたいから、歴史を振り返り、学びます。
私は高校時代、歴史が大好きでした。
大学受験では日本史を中心に勉強はしていましたが、個人的に世界史にも興味があったので勉強していたくらいです。
世界に起こった過去の歴史を学ぶことで、今の社会に置き換えて考えることができるようになりました。
たとえば、8月6日は広島原爆記念日です。
1945年の第2次世界大戦において、最も大きな被害をもたらした原爆投下が二度と行われないことを願う平和記念式典です。
毎年その広島でイベントが開かれているのは、原爆で亡くなった人たちのためだけではありません。
悲劇を将来にわたって忘れることがないようにするためです。
日本全体だけでなく世界に対しても、二度と原爆投下という過ちが起こらないように願う式典でもあるのです。
世界は日本の過去の失敗から学んでもらうことで、同じ失敗を繰り返すことを防ぐのに役立ててほしい。
「人の話を聞く」というテーマでも、視野を大きくしていけば「未然に過ちを防ぐ」ということにつながります。
過去の過ちを知ることで、人生における失敗を未然に防ぐことができるのです。