本を読んでいる人は、聞き上手な人です。
少なくとも人の話をしっかり聞けます。
本を読むことは、話を聞いていることになっているからです。
本を書いている人は自分の言いたいことを文章として話し、読み手はずっと反論できずに読み続けなければなりません。
1冊の本は、だいたい150ページから220ページほどの分量があります。
それだけ読むのに普通は4時間5時間と時間がかかります。
その間、反論もできずに聞き続けなければならないわけです。
これはとてもよい聞く訓練になります。
本を読むことは、話を聞くことの予備練習になっているのです。
たとえば、このように今あなたが私の本を読んでいるときも同じことが言えます。
私だけが話しています。
あなたはずっと聞き続けています。
私だけが文中で言いたいことをしゃべりにしゃべり続け、その間ずっとあなたは反論もできずに話を聞いていることになります。
この時点で、あなたはすでに聞き上手になっているのです。
話を聞けない人は、ここまで読むことも、たどり着くこともできず、途中で本を閉じています。
しかし、ここまで諦めずに読み続け、たどり着けたあなたは大丈夫です。
人の話を聞ける人間です。
その能力を本の中だけでなく、実生活でも生かしましょう。
読書ができるということは、人の話もきちんと聞けるということなのです。
本を読むことができていますから、実生活でもきっとできるはずです。
本を読むことが、あなたの聞く能力をどんどんアップさせているのです。